鍛鉄の社（やしろ）と鳥居のアイアンと、無垢材で手仕事で作り上げた、壁掛けタイプの神棚です。

鉄部分はすべて、熟練の技術で真っ赤に熱した鉄を叩き出し、独特の表情をつくりあげる鍛造（たんぞう）技法によって成形。特に屋根のカーブ部分は、叩いて仕上げる手仕事ならではの、しなやかで美しい曲線を描く力強い造形です。

焼きムラや槌目をあえて残した仕上げにより、それぞれ異なる表情が宿り、静かで深い存在感を放ちます。

棚板には香り高く美しい、岡山県（主に西粟倉村）のヒノキ無垢材を使用し、鉄と木という異なる素材が美しく調和する神棚に仕上げました。

また、陽イオンをもつ鉄と、日陰でも育つ陰樹・ヒノキを組み合わせることで、**「陰と陽」**という自然の調和も表現。素材の選定から寸法、仕上げまで、細部にまでこだわって制作しています。

素材のコントラストが特徴的で、和室・洋室・和モダン、どんな空間にも調和する、デザインの、確かな存在感を持つ神棚です。

◆ 素材と地域性について
神棚は、鉄と木。どちらもこの土地に深く縁のある素材を組み合わせて制作しています。

【鉄】私たちの住む西粟倉の上流には、かつて「たたら製鉄」が営まれていました。今も川の石や砂には、砂鉄を多く含んだ名残を見ることができます。鍛鉄の技法で叩き出すことで、鉄は手仕事ならではの多彩な表情を見せてくれます。

【木】岡山県西粟倉村の約95％は森林で、そのうち約85％が杉やヒノキの人工林です。この森は、50年前に「子や孫の世代のために」と一本一本植えられ、世代を超えて大切に守られてきました。いまも「森林100年構想」として、さらに立派な森へ育てていくため、村ぐるみで持続可能な森づくりに挑戦しています。

鉄と木。土地に根ざした素材を重ね合わせることで、祈りの場を育む、深い調和が生まれる。

【サイズ】
・全体の高さ：約390mm
・棚板：幅 約390mm × 奥行 約120mm × 高さ 約30mm
・重量：約1.5kg（個体差あり）

【素材・仕上げ】
・鉄（鍛鉄技法・ウレタン塗装仕上げ）
・岡山県産ヒノキ無垢材（オイル仕上げ）

【取付方法】
壁面ビス留め（ビス穴2か所）
※壁材によってアンカーの使用をおすすめします

【納期】
ご注文より21日以内に発送します。

【ご購入の前にご確認ください】
・本品はすべて手作業で制作しています。サイズや形状、焼き色、表情などには一点ごとの個体差があります。
・焼きムラや槌目、表面のわずかな凹凸も、手仕事ならではの風合いとしてお楽しみください。
・鉄は時間とともに自然な変化（錆・くすみ）を伴いますが、それも素材の味わいのひとつです。乾いた布での拭き取り、また定期的に蜜蝋ワックスでのお手入れをおすすめします。
・お札は付属しません。お手持ちの神札をご使用ください。
・設置の際には落下や転倒防止のため、安定した壁面でしっかり固定してください。
・写真は参考例です。実物とは質感・色味に差がある場合がございます。

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